Introduction
「週刊少年ジャンプ」(集英社)において1985年から1991年かけて連載された北条司のコミック作品。このコミックがもととなり、映画・テレビアニメ、ドラマなど幅広いジャンルのメディアに広がりを見せる超人気作品。テーマ曲として作られた、小室哲哉をリーダーとする「TM NETWORK」の「Get Wild」が大ヒットした。
合言葉はXYZ
俺の名は冴羽獠。シティーハンターと呼ばれる街のスイーパーだ。世の中にはびこるゴミどもを始末する「清掃人」ってとこだな。そんなクズの「掃除」はもちろん、探偵・ボディーガード……依頼人の本音が、俺の心をふるわせたとき、それがどんなに危険なミッションだとしても俺は必ずやり遂げる。
俺の相棒は今は亡き親友の妹・香。俺たちは今日も新宿にいる。シティーハンターに仕事を頼みたいときには、新宿駅東口の伝言板に「XYZ」の合言葉と連絡先を書いてくれ。特に美女からの依頼は大歓迎だ。
お、新しい依頼が来たようだ。今度の勝負は熱い闘いになりそうだ。俺が世の中を「平和」にしてやるぜ。
CHARACTER
生年月日不明。シティーハンターと呼ばれるプロのスイーパー(始末屋)。裏の世界ではNo.1と言われる凄腕。愛銃はコルトパイソン357マグナム。「新宿の種馬」「恐怖のもっこり男」との異名も持つほどの女好きという一面も持ち合わせている。
獠の今は亡き親友・槇村秀幸の妹。秀幸の死をきっかけに、獠の相棒となる。美人であるが、男っぽい所作や外見などから男性と間違えられてしまうこともある。100tハンマーを自在に操り、獠のスケベな暴走に天誅をくだすこともしばしば。獠に対して愛情を抱いている。
「ファルコン」のコードネームを持つ、凄腕の元傭兵でトラップの名手。本名は伊集院隼人だが、獠があだ名として「海坊主」と呼んでいる。過去に獠と敵対関係にもあったが、傭兵を引退してからは、獠と親友のような関係になり、一緒に「仕事」をすることも多い。後に「喫茶キャッツアイ」のマスターとなる。
警視総監を父に持つ警視庁の敏腕刑事。「警視庁の女狐」と呼ばれているほどの妖艶な美人。刑事時代の槇村秀幸と同僚だった。服の下には「投げナイフ」を隠し持っており、それを自在に操る腕を持っている。獠を色香で誘い、無理難題の「仕事」を押しつけることも。
内乱の続く小国で、孤児だったところを海坊主によって育てられ、自らも一流の兵士としての腕を持つようになる。特技は催眠術。幼少時代から海坊主のことを想い続け、後に日本に来て、海坊主と再会し、海坊主と共に「喫茶キャッツアイ」を営むことになる。後に海坊主と結婚。
獠の親友で香の兄。警視庁の腕利きの刑事だったが、職務中に囮捜査の婦人警官が殉職してしまい、その責任を感じ辞職。スイーパーの獠とパートナーを組むこととなった。しかし、中南米を中心に活動している巨大麻薬シンジケート「ユニオン・テオーペ」の日本進出に伴う闘いの中で死亡。
獠がアメリカでスイーパーとして仕事をしていたときの相棒で親友。アメリカ一とよばれる凄腕の持ち主だが、獠と同じく無類の女好き。麻薬シンジケート「ユニオン・テオーペ」より「冴羽殺害」のミッションを受け来日し、獠と闘うことになるが……。
通称「ブラッディ・マリィー」と呼ばれるプロのスイーパー。獠とパートナーを組んでいたこともあったが、スイーパーを引退し、ローズマリィー・ムーンの名でアメリカのトップモデルとなった。マリィーの父は、獠のスイーパーとしての最初の相棒だった。
巨大麻薬シンジケート「ユニオン・テオーペ」の長老と呼ばれる総帥。獠の名付け親にして育ての父。中米の小国で政府と闘うゲリラ組織の勇猛な戦士だった。元は優しい心の持ち主だったが、戦場の過酷な闘い中で狂気に走り始めてしまった。やがて、東京湾に浮かぶ船の上で獠と最終決戦に臨むこととになる。