業績動向
当社はパチンコ機専門メーカーでしたが、2007年8月にパチスロ機専門メーカーの㈱オリンピアと経営統合し、パチンコ機とパチスロ機を両輪に持つ遊技機メーカーへと進化いたしました。 その後、2011年12月にゴルフ場運営大手のPGMホールディングス(株)(現 パシフィックゴルフマネージメント(株))を連結子会社化することで、更なる収益の拡大を実現いたしました。

遊技機事業の取り組み
遊技機業界におきましては、前期に引き続き規制環境の変化に伴い市場規模は減少傾向にあります。また、世界的な感染拡大をみせる新型コロナウイルス感染症の影響により、市場の先行きの不透明感が強くなっております。
一方、2020年1月に技術上の規格解釈基準が改正されたことにより、パチンコ機のゲーム性が広がったためこれまで以上に多様な遊技機の開発が可能になりました。今後、市場が新規則機へ移行するにつれ、パチンコ機及びパチスロ機ともに新たな規格や付加価値を持った遊技機が投入されてくることが予想されます。
そのような環境の下、遊技機業界におけるシェア拡大を目標とし、今期の基本方針に「1.ヒット機種を創出する商品開発」、「2.販売台数の最大化・ブランド力の向上」、「3.コスト・利益管理の更なる徹底」を掲げ、その施策に取り組んでまいります。
遊技機事業(今期方針)
-
ヒット機種を創出する商品開発
- 差別化された商品の創出
- 市場変化に迅速に対応するための開発期間の短縮
- 設計段階から原価低減を踏まえた商品開発
-
販売台数の最大化・ブランド力の向上
- 主軸機を中心とした販売戦略の策定と実行
- 設置シェアの拡大
-
コスト・利益管理のさらなる徹底
- 3R(リユース・リデュース・リサイクル)の最大化
- IT・デジタル化による業務の効率化
1.ヒット機種を創出する商品開発について
厳しい市場環境を勝ち抜く他社と差別化された機械の創出を目指します。また、日々変化していく市場の状況に迅速な対応をすべく短期間での開発スケジュールの追求に努めてまいります。加えて、高い収益性を確保するために設計段階での原価低減を踏まえた商品開発を行ってまいります。
2. 販売台数の最大化・ブランド力の向上について
主軸機を中心とした販売戦略の策定を行い、市場における平和グループの設置シェアの拡大を図ります。また、プレーヤーの支持を向上させるための施策を検討し、実施してまいります。
3.コスト・利益管理の更なる徹底について
高収益体質の構築のため、利益水準の向上に尽力いたします。そのため、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の更なる推進及び費用対効果の追求を行ってまいります。また、IT・デジタル化による業務改善を推進し、更なる業務効率化を図ってまいります。
販売機種数と販売台数
当社は、開発体制を強化することで、毎年パチンコ機8機種程度、パチスロ機7機種程度をコンスタントに販売し、販売台数の拡大を目指してまいります。
2015/3 | 2016/3 | 2017/3 | 2018/3 | 2019/3 | 2020/3 | |
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パチンコ機 (発売機種数) |
252,103 (10) |
234,616 (7) |
192,761 (7) |
117,774 (8) |
118,880 (6) |
95,483 (7) |
パチスロ機 (発売機種数) |
92,763 (6) |
113,997 (5) |
80,953 (7) |
20,852 (6) |
47,244 (6) |
68,917 (7) |
販売シェア
当社とトップメーカーとのシェアの差は大きく、まだまだ伸びしろがあります。市場環境は厳しい状況にありますが、今後も開発体制を強化し、販売シェア上位を目指すことで、販売台数の維持・拡大を目指してまいります。
パチンコ業界市場規模(販売台数)
ランキング&シェア
2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | ||||||
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順位 | 会社名 | シェア | 会社名 | シェア | 会社名 | シェア | 会社名 | シェア | 会社名 | シェア |
1 | F | 15.9% | C | 19.8% | C | 23.4% | C | 18.2% | A | 15.5% |
2 | A | 15.7% | F | 13.5% | A | 12.2% | A | 14.2% | B | 12.5% |
3 | C | 14.6% | 平和 オリンピア |
12.5% | E | 9.9% | D | 14.1% | C | 11.0% |
4 | 平和 オリンピア |
12.4% | A | 11.2% | D | 9.9% | E | 11.6% | D | 11.0% |
5 | B | 11.7% | B | 10.4% | F | 9.2% | 平和 オリンピア |
8.6% | E | 10.9% |
6 | 平和 オリンピア |
8.4% | 平和 オリンピア |
9.9% |
パチスロ市場規模(販売台数)
ランキング&シェア
2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 会社名 | シェア | 会社名 | シェア | 会社名 | シェア | 会社名 | シェア | 会社名 | シェア |
1 | C | 17.0% | A | 24.3% | D | 17.7% | B | 17.7% | A | 21.9% |
2 | A | 14.7% | C | 22.9% | B | 16.5% | D | 15.0% | B | 13.0% |
3 | 平和 オリンピア |
11.8% | D | 10.2% | A | 14.1% | A | 14.8% | 平和 オリンピア |
12.3% |
4 | D | 10.3% | 平和 オリンピア |
9.1% | C | 7.1% | 平和 オリンピア |
10.4% | C | 10.5% |
5 | E | 8.3% | I | 6.4% | G | 6.3% | C | 8.3% | D | 8.5% |
9 | 平和 オリンピア |
3.4% |
コンテンツ戦略
コンテンツは、その時々のニーズや話題性だけではなく、遊技機として面白いゲーム性や演出をいかに表現できるかが重要となります。遊技機の魅力を最大限生かせるコンテンツの選定をし、また、大型コンテンツ並みの認知度まで引き上げられるようなコンテンツについては、積極的にメディア展開を検討してまいります。
ゴルフ事業の取り組み
ゴルフ業界におきましては、引き続きゴルフプレー人口の減少、労働力不足等の課題を内包しております。また、近年多発している異常気象や自然災害によるリスク、加えて新型コロナウイルス感染症などの予期せぬ感染症等の拡大によるレジャー活動の自粛による影響など予断を許さない状況が続いております。
このような環境下、以下の施策に取り組んでまいります。
ゴルフ事業(今期方針)
-
商品価値向上
- 顧客ロイヤルティの向上
- 計画的な設備投資の実施
-
経営イノベーションの具現化
- 運営システム「Teela」による業務の効率化
- 技術革新への対応
-
M&Aの継続
- 良質なゴルフ場取得の継続
- ポートフォリオの見直しと入替の検討
1.商品価値の向上について
接客レベルやコースクオリティの向上による他社との差別化を行い、顧客ロイヤルティーの向上を目指します。また、設備投資および修繕を計画的に実施し、利益の最大化を図ります。
2.経営イノベーションの具現化について
ゴルフ場運営の効率化を目的に開発した基幹システム「Teela」の活用による業務効率化、また、業務の自動化・効率化・見える化を図り、コスト意識を徹底することで、技術革新等の経営環境の変化に対応してまいります。
3.M&Aの継続
主に四大都市圏近郊のゴルフ場の取得を積極的に行い、ポートフォリオの見直しと入替を随時検討し、中長期的な視点での投資を行うことで持続的な企業価値の向上を目指してまいります。
ゴルフ場ポートフォリオ
2019/3 | 2020/3 | |||
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コース数 | 18H 換算 | コース数 | 18H 換算 | |
ゴルフ場保有 | 139 | 169.5 | 140 | 171.0 |
ゴルフ場リース | 1 | 2.0 | 1 | 2.0 |
ゴルフ場運営受託 | 1 | 1.5 | 1 | 1.5 |
合計 | 141 | 173.0 | 142 | 174.5 |
北海道 | 6 | 9.5 | 6 | 9.5 |
東北 | 8 | 10.5 | 8 | 10.5 |
関東・甲信越 | 61 | 72.0 | 62 | 73.5 |
東海・北陸 | 11 | 12.0 | 12 | 13.0 |
関西 | 20 | 26.0 | 20 | 26.0 |
中国 | 11 | 13.0 | 11 | 13.0 |
四国 | 7 | 7.5 | 6 | 6.5 |
九州・沖縄 | 17 | 22.5 | 17 | 22.5 |
合計 | 141 | 173.0 | 142 | 174.5 |